働く女性のメンタルヘルス
図書館から予約図書で取り寄せた本。元となった紹介記事(毎日新聞)はこちら。
この大槻久美子さん自身が仕事で働きすぎて体調を崩された経験があるとのことで、産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、NPO法人メンタルサポート京都理事をしているとのこと。
なぜこの本を手にとったかというと、働く女性は男性の約3倍、ライフイベントがおとずれる(11個ほど)そうです。
つまりは、それだけ心身や生活の変化にさらされる機会が多いということ。 それに、女性特有の身体の変化もあるわけでストレスを感じ、うつになり得ることも多いということです。 自分には関係ない、うつにはならない、なんて思わずに、 「そうか、こういうライフイベントで陥りやすいことがあるんだ」と 知識としてもっておくことは客観的に自分の状態を見るのに役立ってくれると 思いました。この本はそういう意味で一助となってくれると思います。
このごろはtwitterの方で、「産後うつ」「育児うつ」に特に関心をもって tweet & retweetしているのですが、本当に身近に感じる問題です。加えて、復職するのであれば復職ブルーとか仕事と家事育児の両立で存分に悩む要素はあるわけで。 構成としては、心の病を理解する、自分でできるメンタルヘルス対策、周囲の人に対するメンタルヘルス対策となっています。
第1章 働く女性の現状はこうなっている
第2章 ストレスを知ろう!
第3章 こころの病を理解しよう
第4章 自分でできるメンタルヘルス対策
第5章 周囲の人を元気にするメンタルヘルス対策
第6章 女性の元気は社会の元気!
私が特に、これは大事と思った内容としては 「上手なヘルプの求め方」と「上手にヘルプを伝える」ということ。
「上手なヘルプの求め方」ポイント
1)自分の役割や責任のある部分を自覚していること
2)他者に「ヘルプ」を求めてもよい部分があることを自覚していること
3)依頼する、求める、ということを自分の行動でできること
4)自分のほしい情報や援助内容を明確にできること
5)援助してもらったことに対して「ありがとう」を適切に表現すること
下手な伝え方:「困ったことだけを相手に伝える」に終始
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上手な伝え方:問題の内容がみえ、どのような答えを相手に求めているか明確
自分の状態や考えのパターンを客観視することが大事なのですね。 ヘルプを求めるが単なる「我儘」ではなければ、必要な時に必要な人に求めることで自分が助かるのだということもよく覚えておきたいです。 さ、図書館に返却しなくては。 (なかなか読書も感想もブログも滞っているのですが)