主婦が、仕事を、探すということ。―高学歴40代妻たち、涙と笑いの再就職戦線

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主婦が、仕事を、探すということ。―高学歴40代妻たち、涙と笑いの再就職戦線

「決まらない、見つからない、儲からない これが主婦の就活!」 という本を、書店で別の本を探している時に見かけ、ちょっと面白そうなので読んでみました。 最近、こんな本も出ているようで、ちょっと「主婦の再就職」についてフォーカスがあたっているのでしょうか。

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 妻が再就職するとき―セカンド・チャンス社会へ

前者の本は大きく分けて、2人の40代主婦が自分の再就職活動を独白調で語っています。20代の頃のことから振り返って、再就職活動の中での矛盾や、結局「40-50代のオバさんがパートとして望まれてることって」などなど、時に憤慨しつつ、職を探し、職に就き、そして辞め・・といったように。 長いそんな独白が続くので、読み物的ではあるのですが、どちらの方も「わたしはこういうことが好きだったり、やりたいと思ったんだ」とか、職についたものの「これはどうしたって受け入れられない」という自分のものさしを見出しているのかな、と感じました。 それにしても子どもをもって、仕事を辞めて主婦を長くやって、そして仕事を探すまでには、人それぞれの家庭の事情、経済的な事情、思い、自分のポリシー、みたいなものがあるのだなと。 それは辞めずに仕事を続けている人にだってあるのだと思いますが、子育てや家庭に専念して、ふと「仕事してくれと言われ」たり、「子どもが大きくなってきたけれど、わたしはどうしよう」といったことに向き合うというのは、葛藤や悩みの連続なのかもしれません。 統計でみてみると、完全に生涯仕事をしない、という女性はそう多くなく、一生の中で「働く」ということに対峙する時は何度か(何度も)ありそうです。続けててもそうでなくても。 子どもをもったからなのか、いろんな場所で働いている自分より年上の女性達(おそらくは子育てもしている・してきたであろう)を意識することが増えました。 一番具体的なのは、保育園で働く女性の先生や職員の人たち。 だったり、マンションやビルの清掃や管理をしている人たち。 小売での販売やレジをしている人たち。 みんなどんな風に家庭のことをやって、その仕事をしているんだろう。 慌ただしい朝でも言葉を交わしてくださる清掃の私の母世代の女性が、「大丈夫、子どもはちゃんと大きくなるわよー」と励ましてくれたけれど、妙に心強かったです。