Hello Bach's new track!

バッハの最初の5小節ほどしか知られていなかった曲の全編が発見されたそうです。
いずれ日本でもオルガン奏者による披露もあるのでしょうか?楽しみですね。

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朝日新聞:バッハ初期の作品、全編見つかる
http://www.asahi.com/culture/update/0416/TKY200804160281.html
2008年04月16日19時28分

【ベルリン=金井和之】ドイツの作曲家ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685~1750)が作曲し、これまで一部しか知られていなかった曲「主なる神我らのそばにいまさずして」の全編を筆写した楽譜が見つかった。ハレ大学が15日、発表した。

 バッハも音楽監督だったライプチヒのトーマス教会で19世紀後半に音楽監督を務めた音楽家が筆写したもので、ハレ大学が入手した遺品の中に含まれていたという。

 楽譜には「バッハの作品」との記述があり、この曲が作られたとされる1705~1710年当時に流行したオルガン音楽様式の影響を強く受けていた。バッハ史料館(ライプチヒ)は「バッハの初期の作品はとても少なく、今回の発見は学術的にも非常に貴重だ」と話している。


中日新聞:バッハの"新曲"発見 20代前半のオルガン曲
http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2008041702004176.html
2008年4月17日 朝刊

 【ベルリン=三浦耕喜】ドイツ東部ハレ大学は15日、音楽の父バッハ(1685-1750年)が20代に作曲したとみられるオルガン曲を発見したと発表した。これまでは最初の5小節だけが伝えられていたもので、バッハが成熟する過程を示す貴重な資料となる。

 発見されたのは、コラールと呼ばれる賛美歌「主なる神、われらの側にいまさずして」の幻想曲。バッハの死後約130年後にライプチヒ・トーマス教会の音楽監督を務め、バッハ直系の後継者にあたるウィルヘルム・ルストの遺品の中から、ルストが筆写した楽譜が見つかった。

 様式の特徴から、作曲されたのは1705年から10年ごろとされ、バッハが20歳から25歳にあたる。ライプチヒのバッハ資料財団によると、曲にはバッハが師事した北ドイツ・オルガン楽派ブクステフーデの影響が認められるとのことで、模倣から独自性に移る時期の貴重な作品と評価している。

 オルガン曲は演奏時間で5分から7分程度。新たなバッハの作品として作品番号1128番が付けられた。