ブルー、ブルー

"○○ブルー"で思いつく言葉。
 ●マリッジブルー
 ●マタニティーブルー(ママブルー)
 ●復職ブルー
 ●ブルーディ(月経期間のことを英語で)
…etc.

なんだか女性のライフイベントに伴う言葉ばかりですね。
作ればいくらでもできるわけですが、一般的につかわれているのはこのあたりでしょうか。


雑誌CDジャーナルで鈴木祥子さんが連載している「33 1/3の永遠」。
音楽の話のみならず、彼女の思想がうかがえるのでたまに見ています。

69回&71回でのキーワードは"不安"。

若いから腹をくくれない、のもたしかにひとつの理由かもしれないが、女性である、ということが生きるハードルをより高くしている、というのはあると思う。女性とは依存的なもの、結局ひとりでは立てないものである、という強力な社会的刷り込みが、彼女たちの不安の根源にある気がするのだ。
どこの世界に依存的で、ひとりじゃ立てない、なんてことを前提に生まれてくるヤツがいるかってんだ、ふざけるのもいい加減にしろ、と思うよ、まじで。それは女性の属性なんかではない。まして生まれもった特性なんかでは断じて、無い。それなのにこの強固な思い込みは彼女たちのココロに居座り、存在しつづけ、不安に燃料を提供しつづけるのだ。
(71回 リトルガールブルー。(前編)より)

 

弱く、こわれやすく、依存的で、ただNO、と言うことに、自分を主張することに男の何倍もプレッシャーを感じる、そんな"女らしさ"というものが、女、そのものが持って生まれた資質なんかではないこと。んなもん大ウソであること。
コドクとたたかえ。むしろ手なづけろ。それはあなただけのコドクではない。自分の欲望を自覚しろ。それに正直になれ。行きたい道を、生きたいように行け。あなたは無力ではない。無価値でもない。あなたの人生は、かぎりなくあなた自身のためにある。
-それが女たちのコトバから、わたしが受け取ったメッセージ、アジテーションです。おお、今書いてても生きるチカラが湧いてくるではありませんか。
(69回 A WOMAN IN HER OWN WRITE.より)

 

思えばいつも"女たちのコトバ"に救われてきました


不安の根源の分析にもうなづけますが、
その祥子さんのコトバに少し元気が湧いてくるではありませんか。

逆境や変化を楽しめ、と言う成功者のコトバに、「そりゃそう思えればいいけど…」。
なんとか乗り越えたり変化に順応できた頃に、あ~この経験はよかったな、と思える次第です。
それまでは不安の連続(苦笑)。

ブルーをバネにしながら乗り越えてく強さ、しなやかさを持った女性は、つよい。
そう思います。

女性誌でもないのに連載でこんなテーマぶっちゃけるあたりが、らしいなぁ。