45歳の原点。
CDジャーナルでの連載「33 1/3の永遠」97~99回を図書館でコピーしてきました。(書籍はこちら)。
99回は「45歳の原点」。あ~、8月で46歳になるんですね、鈴木祥子さんて。
なんでこんなときにチャリティー・ソングなんかを作れるのか謎だ。
被災された方に少しでも希望を与えられたらと思いました、なんてコメントに、戸惑い以外のものを感じるのは非常に難しい。
私は被災していない。
でも心は被災している。
”希望”を”与える”?何だその上から目線。
歌うことしか出来ないので、ってのも何だかよくわからんコメントだ。
何というか、非常な温度差を感じる。
色々な考え方がアーティストにもあるけれども、収益を日本赤十字に寄付、とあっても、あの日本赤十字には巨額の義援金が貯まる一方で実は被災された方の手に渡るのが遅すぎる、という実状もあったりするんですよね。それ本人たち知ってるのかな。
先日も新聞の紙面広告に沢山のアーティストが歌うチャリティーソング発売、とあった。
いわゆる世間一般によく知られているアーティストが歌うってことは、その認知度のバロメーターの意味もあるんじゃないか・・・偽善的とはいいませんが。
もちろん、聴いた誰かが励まされているのかもしれない。それでいいのかもしれないけれど。
『二十歳の原点』の高野悦子の言葉を借りて宣言してみたいのだ、
"独りであること、未熟であること。これがあたしの、45歳の原点である。"
祥子さんてほんと自分のリアルに忠実なんですね。