ワーキングマザーバイブル~働き続けたいアナタへ~

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ワーキングマザーバイブル Working~働き続けたいアナタへ~ 

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ワーキングマザーバイブル Mother~お母さんになりたいアナタへ~

 

たまたま在勤区の図書館の蔵書検索で見つけたのですが、ムギ畑会員による編集でのワーキングマザー本です。 図書館には2冊ともあったけれど、もう「働く母」になっちゃったので「お母さんになりたい~」はスルー。 冒頭には勝間和代氏のインタビューが載っています。

 

【目次】

第1章 なぜ働くの?――働くことに意味がある

第2章 WMの現実とお金の話――子どもを預けて働くメリット・デメリット

第3章 保育園ってどんなところ?――保育園の種類別入園方法から書類の書き方まで

第4章 快適WM生活のための家事省力化術!――ムギ畑会員の生活コラムニストに聞く極意とおすすめグッズ情報

勝間和代インタビュー

 

率直な感想としては、ムギ畑会員たちへのアンケート調査と編集なので、働くママの声がかなり集約されている印象だけれども、"ムギ畑会員"というある意味このサイトへの関心の高い人達の集まりなんだよなと。 読んでいて「そうそう、それが辛い/嬉しい」という共感部分があるのだけれど、辛い・悩むといった声を仕事の通勤途中に読むのはさすがに気も下がりやすく(苦笑)。 周囲の無理解からくる言葉とか読んだら、「こんなこと言われたらつらい・・・!」(言われたことはないけど想像すると)。 でも似たようなこと思っている人は多いんだなぁという意味では励まされます。 いくつか印象に残った部分を。

 

考えてみれば、子どもが病気になったときに、まず仕事の段取りを考えてしまったからといって、男性がそれで自己嫌悪に陥るとは、あまり思えません。 やはり母親だからこそ、自分を責めてしまうのでしょう。 母親も父親もない、親は親、子どもを思う親の気持ちに性別はない。そう思って、外から押し付けられる母性神話に反発はできても、内から湧き上がる「母親ならではの後ろめたさ」には、なかなか勝てないものです。

 

同感。まあそんな気持ちを抱えつつやってって子どもと成長していくのかなと思っています。

 

WMはいいとこどり、と言う人がいます。 子育ての楽しさと、仕事をする充実感の両方を手に入れようとして、欲ばりだとも。 もちろん、両方のいいところをとるためには、両方のつらい部分をも引き受けなければいけないのですが、2つの世界に足をかけているため、精神的に煮つまりにくいという利点もあります。

 

精神的に煮つまりにくい、反面、体力的気力的にバテやすいこともあるかな・・・。 ムギ畑会員インタビュー(経験談)がいくつか収録されています。

 

私ね、人に助けてもらう秘訣は、「自分の出来が悪いこと」だと思うんです(爆笑)。 「すみません。できません」って言ってしまって、みなさんに頼ってしまう。でも、その「できません」は、「ここだけは私がやります」という部分とセットにしています。 自分の周囲をぐるりと360度見渡せば、3度くらいは「私でなければできない」ということがあるんですよ。その3度だけは全身全霊でがんばる。 自分ができることとできないことを判断する力は大事だなとこの頃よく思います。 根性で何でもかんでも一日に突っ込んでやろうと思っても実際は不可能ですし。けれども、仕事をする以上は新しいことへの踏み込みも身につけることもしなきゃならない、その兼ね合いにはなかなか難しい面も感じています。 それまでは、低空飛行だけど、でも下を向いているわけではなく、上を向きつつ飛び続けているのが大切なのかな、と。 結局、人生って、時期というものがあるんですよね。 時が満ちるのを待っていても、「遅い」ということはないと思うんです。

 

私が一番この本でよかったのは、実用的な話でもある第4章の部分です。 生活コラムニストの、ももせいづみさん@izumi_mもムギ畑の会員の方なのですね。初めて知りました。 もう「毎日の家事がラクになる方法」って今の自分にはまさしく!求めるところ。 HOW TOでもあるのですが、自分の心での「とらえ方」。

 

「現状を受け入れること」「ゼロ地点を低く設定すること」「自分一人で抱え込まないこと」 育休中にできていたレベルの家事は、復職したらできない。それは当然のこと。ここは少し強調しておきたいのですが、「絶対にできない」と思っておいたほうがいい。 

 

自分も断言(笑)。 心も時間も余裕が違いますしね。 先日、掃除機が壊れたのと、長年使っていた洗濯機が容量も今の事情には厳しく、かつ乾燥機能もなかったので家電リニューアルしました。 洗濯容量が増え、モノによっては乾燥機で済ませられ、掃除機も吸込みがよくなり、・・・それだけでも心持ちが少し軽くなったし、パートナーと選定したので"家事がやりやすくなる"という共通意識ができるのは実は嬉しかったことでした。 こうやってWMのサイトから声を集め、後輩WMの役に立てるならというような本を創りだす、そんなパワーも働く母として悩んだり工夫したりしている人が多いからこそなんでしょうね。