芍薬
今年もこの季節になると、お花を買ってもいいかな、という気持ちになります。家族の誕生月ふたり。親友の誕生日なども集まっているのもあって、この梅雨の季節にもかかわらず、晴れやかな気持ちに。
そんなこんなで芍薬は花は大きいしアレンジメントもいいけれど、2~3輪を眺めたくなるので花屋さんをあたっていたら、花弁と色が変わり種な芍薬を見つけました。
水の吸い上げがよく、どんどん開いてきて、日中閉めきった温度も高めになったからか、木曜に買ったのがどんどん進んで、土曜には真ん中の花弁がぱらぱらと落ちるまでに・・・。短し花の盛り。
日曜の夜、外出先から帰宅して、子どもたちは先に入浴してもらって自分は料理している最中に、包丁で左の指を切ってしまいました。
ああ情けないが、さくさく細切りをしていた矢先。時間外外来にて切り落とした爪を含め、縫い合わせてもらったのですが、処置中、天井を見ながら、家事育児のあれが、仕事のあれがどうしよっかな~とぼんやり考えていました。
利き手でなかったのは幸い。指の腹ではないのでキーボードうつのもしばらくすれば使えるだろう。子どもたちも自分自身のことをやってくれる歳なんだし、なんとかなる。
実は、縫う怪我は数えると4度目。すべて左側である。幼い頃、麻酔が効きながらの処置を受けていた光景をひんやりと思い出せるくらい。母親は相当、今は亡き祖父に叱られたらしい・・・顔だったから。
当時の年齢からして、幼稚園生だった私と幼児の弟を連れて、母は外科に連れ込んでいったんだろう。母親の身を想像してみれば、本当、そんな子どもふたりを連れて大変だったろうな。今の自分がその場面に遭遇したらと思うとなおのこと。
巻き戻すかのように、当時の母親の状況を私が覚えている限りでの中で子どもたち・家族と向き合っていたのかと立ち返ると、きっとしんどかったことがあるのだろうなと思います。いつかそんな苦労ごとが老いた母の口から出てくるでしょうか・・・。