石内都 Infinity∞ 身体のゆくえ

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石内都Infinity∞ 身体のゆくえ

近くの書店でたまたま石内都さんの新刊を見つけての購入。 今度は出身の群馬県での写真展があるのですね。 帯には「喪失と悲しみ」と書かれています。 「1・9・4・7」や「SCARS」、「Mother's」、「ひろしま」シリーズの作品が幅広くピックアップされています。 解説部分はゆっくり読もうと思っているところ。

今日も又、ひとつの喪失がおとずれた。私をとりまく日常から少なからず人が消えていく。身体を伴って生きることは大変なことのように思える。身体から規制される様々な価値と違和との折り合いをどのようにつけていくのか。いずれカタチ有るものは無くなる。その当事者として残された私は、あるであろう今日の続きの為にも、身体のゆくえをさぐりながら限りある時間を超えて撮り続けていきたい。

 

そういえば、母の写真を撮っていないな、と思う。 いや、会う機会もあって撮ってはいるけれど、 「母」を撮っているというよりも「祖母と孫」のたわむれている 風景を撮っているというのが正しいかしら。 あらためて近年の父母の表情を後から写真で眺めてみると、 幼い頃眺めていた姿、表情からだんだん柔和になっていると気づく。 意外に最近親子の写真もないので、そのうち撮って貰おうと思う。