百年の愚行とセンス・オブ・ワンダー
子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生みだす種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。
美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたびよびさまされると、次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。そのようにして見つけだした知識は、しっかりと身につきます。
The Sense of Wonder - Rachel Carson
このブログへの検索ワードをふと見ていたら、最近「百年の愚行 」が中でも多いようです。何かの媒体で書籍「百年の愚行」が紹介されたのかもしれませんね。
じてんしゃ図書館という活動をしている方が新聞などで紹介されたということからもきているのでしょうか・・・?
この「百年の愚行」は確かに一度は見てほしいと思う本だと思います。
ただ、柔らかい心をもつ子ども達がこの本へたどりつく前に、
わたしは冒頭の引用のレイチェル・カーソンのことばをちょっと思い起こします。
彼女のいう「センス・オブ・ワンダー」というこころを、土壌を、
つくる大切な時間を子ども達が体験し、感じてほしいというメッセージ。
それは、最近肥沃な土壌ではなくなっていたりする自分の土壌も
同じく、耕したり水を得たりしていかないといけないのだなと思いました。