おてつだいの絵本(辰巳 渚著)
おてつだいの絵本 辰巳 渚 (著), すみもと ななみ (イラスト)
今年の9月に発売になったそうで、たまたま図書館の児童書書架で見つけました。イラストがかわいい。気負いのない、生活シーンでのお手伝いのポイントについてわかりやすく描かれています。年少・年長の子どもたちも楽しく見てました。
辰巳渚さんは「家を出る日のために」(よりみちパン!セ) なども子どもたちに向けて本を出されています。
たぶん、「おてつだい」って何?どんなことがおてつだい?というのは、直接やってみせたり一緒にやったりお話することももちろんだけども、絵本でちょっと読むと「ねえねえママ・パパ、こんなことするんだって!」という図と本人の指差したい物事がつながりやすいのだと思います。
見開きのところには「おてつだいのおやくそく」として
- おうちの人からたのまれたら、よろこんでやりましょう。
- 注意されたことや、「してはいけない」と言われたことは、ぜったいにしてはいけません。
- とちゅうでなげ出さず、さいごまでやりとげましょう。
- 楽しく元気にやりましょう。
- おうちの人のやりかたをよく見て、覚えましょう。
とあります。明瞭。
もくじ
- そうじ、かたづけ
- ぞうきんを使う
- まどをふく
- そうじきをかける
- みんなの場所をかたづける
- 自分の場所をかたづける
- げんかんをはく
- おふろそうじをする
- トイレそうじをする
- せんたくとしゅうのう
- せんたくもののほしかた
- せんたくもののたたみかた
- せんたくもののしまいかた
- 洋服をあらう
- うわばきをあらう
- 食事のじゅんび・かたづけ
- 米をとぐ
- ごはんをよそう・おにぎりをにぎる
- やさいの皮をむく
- 料理をもりつける
- 食器をならべて、料理を運ぶ
- 食べ終わった食器をシンクに運ぶ・あらう
- 食器をふく・しまう
- 生活
- くつをそろえる・くつをみがく
- 花に水をやる・花びんの水を取りかえる
- かさをほす
- こうかんする
- るすばんをする
- ゴミをぶんべつする
- ゴミぶくろを収集場所に出す
- 世話をする
家族のためにはたらくと、家族がもっとなかよくなる
おうちの人はいつもいそがしそうだけど、何をしているのかな。料理をしながら、ゴミをかたづけたり、せんたくものを取りこんだり、小さな仕事をいろいろやっている。
それは、家族が気持ちよくすごせるように、という仕事ばかり。
あなたも、家族のために、自分のできることを見つけよう。おうちの人がいそがしそうなときは、「おてつだい、ない?」って聞いてみよう。
家族のためにはたらくと、家族のことがもっとたいせつに思えてくる。
みんなで力を合わせて、おうちの中を気持ちよくしていると、家族がもっとなかよくなってくるよ。
家事って、おそらく、見ようと思わないと気付きにくい事がすごく多い行為なのだと思います。そして、家族が気づかないところで現状復帰や向上することもおそらく大事かもしれませんが、「見せる・見てもらう」ということももしかしたら必要なことなのかもしれません。
私自身が片づけ上手でも、ピカピカに磨き上げるわけでもなく、1週間分の料理をまとめて作るような効率性も持ち合わせていませんが。。
実家に泊まりに行って、娘がおばあちゃんの料理の支度を手伝うことを毎回楽しみにしているのですが、この年末年始、息子も張り切っているようなので、「家ではないところでする」というお手伝い経験も、親以外の人にほめられたりすることも、いろんな吸収をしてもらえたらなと思います。
実家で春巻が上手に包めて、揚げたらよく食べて、家でも作ったらものすごく食べていましたが、そんな純粋に楽しめることはうらやましいくらい(笑)