エリーゼのために
ピアノを自分が習っている時には(当時)意識に留まったかどうか、記憶は定かではないけれども、
「譜を読む」ということを今目の前の子どもが苦手としている姿を目の当たりにして、考えることがこのところある。
彼女にとっては「譜を読む」の範疇はまだまだ初歩ではあるのだけど、その習った範囲の中でできる音符の連なりを前にして、譜を注視するのがおろそかになりがちのようだ。
音の高低、位置、指使い、記号・・を学び、見方を身に付ければ、今自分が出した音、運指が「あっている」「まちがっちゃった」は分かるのだと思う。それができるようになってきたら、譜読みでもどかしさも感じなくなるのだろうけど…
そんな彼女が、最近、「エリーゼのために」を聴きたいといって、前半は覚えてる流れを弾けたのだけどちゃんと弾けないし、家には楽譜がないしで、昼休みに神保町の楽譜屋で買ってきた。練習しなきゃ。
自分が弾くのと、人が弾けるように教えるのは全然違う、本当にそう思う。