正解はあるの?叱り方(母の友2016年9月号)

PHPのびのび子育て「早く!」をやめると、自分でやる力が育つ』に引き続いてつい、買ってみましたが(本当は五十嵐大介さん絵のこどものともを買おうと絵本専門店に行ったつもりが。)、やっぱりこのあたりの子育ての悩みは自分に多分にあるんだろうなぁと思います。
 

”正解はあるの?叱り方”

 カワハラユキコさんの絵がとってもよくって、ニワトリママと子どもたちがかわいい。

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冒頭で、汐見稔幸先生のことばにはこうあります。

子どもがいけないことをしたときにタイミングよく「教える」のが叱るということです。

その時に、「なぜ叱るのか」や「何がいけなかったのか」という理由を添え、「どう改善すればいいのか」を教えることが重要です。そうすると、子どもは、次からどうしたらいいのかが分かるからです。

ええ、だからこそどういう言葉を使うのかということと向かい合わないとならないのですね…

 

 

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ここの、悪気はないんだよね~、そうだよね~(涙)。

汐見先生は続けます。

これまで述べてきたように、子育てをめぐる環境は決して良くはなく、お母さんたちは追い詰められて、子どもを叱ったり怒ったりしていると言えます。

お母さんの子育てが下手になったとか、手を抜いているわけではないのです。これは、子育てに優しい社会にならないと解決できない問題です。しかし、それを待っているわけにもいきませんから、自分で工夫する努力が必要です。

 主に育児を担っている母親にとって、何重にもストレスがたまる社会構造の中での子育て、というものについては、世代によっては「子育てが昔よりか楽になってるはずでしょ」「今時の旦那さんは協力的よね」「昔はもっと子どもがたくさんいて育ててきた」「お母さんになってネイルとか髪の毛とかおしゃれする余裕なんて」などといつの時代も比較されがちなのかもしれません。

これについては、『「早く!」をやめると、自分でやる力が育つ』にても、大日向雅美先生が、今のお母さんを取り巻く環境についてわかりやすく解説してくれています。

両方の解説を読んでみると、情報化社会によるスピードを要求されがちなことや変化の流れが大きく、そしてまた、情報の量、他人の子育てや生活がインターネットを介して様々なところで目にすることが増えて比較しがち・されがち、といったことも影響があるということです。

のんびりゆったり子育てしたい…という理想もありながら、周りの変化に取り残されてしまうのではないかというような漠然とした不安も捨てきれず、という人は多いのかもしれません。

次の、「子どもの発達に合わせる」というテーマでは、臨床心理士岩立京子さんによるもの。年齢ごとの一般的な子どもの発達と関わり方についてもわかりやすく示されています。(母の友は主に未就学児の子育てが対象のようで、0~2, 3~5歳について。)

 

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怒りんぼ母さんをやめたい!というヒント。

「別のことで怒っている」とか、あるのかもなぁ。そして、大事なのは、自己欲求を小さなことでも満たす、ということだそう。

外見に手をかけよう(少しでも整っていると気分がよくなる、反対にズタボロな姿を見ると気分が落ち込む)、一日五分間自分のための時間をつくる(やらなければならないことをしたのでは心のリラックスにはならない、「自分はそれに値する人間なんだ」と思うようなことを)、雑にしない(雑にすると自己嫌悪してしまい達成感も得られない)

そして、睡眠。

 

夏前頃はほんとに、上の子下の子に対し、よく叱ることが多くて、…多くは上の子が大事な時間を守るということができず、その時間が近づくとこちらもイライラし…の連続がかなりあり、夜になって頭痛がしたときがありました。

夕飯の支度まで済ませて、上の部屋にあがって横になるからふたりで食べなさい、と告げて横になりました。しばらくすると夫が帰宅、父子3人で食事、入浴、就寝としてくれたので、私は少し眠ることができた。もちろん、もう少し歳が幼ければ食事のサポートも必要なものの、もうそこまでしなくても十分できる前提ではありましたが。

 

夫婦で根気強く、子どもには伝えていこう、という意識合わせをしながらも、時には私でなく夫が子どもたちに叱る場面もあるわけですが、ほんと、「子どもへの伝え方が悪いか」「非現実的な要求をしているか」という面も冷静になって考えないといけませんね・・・。